マーケターなら押さえておきたい5つのマーケティング定義

Posted by Akihiko Sunakawa on Jan 12, 2026 6:21:12 PM

 

はじめに

マーケティングの定義は、世の中に数多く存在します。
そして、そのどれが「正解」かを断定できる人はいません。

正解がないからこそ、マーケティングは難しく、同時に面白い分野でもあります。
では、その中でマーケターはどこへ向かえばよいのでしょうか。

不確かな情報や理論があふれる中でも、自社なりのマーケティングを定義し、追究し続けることで、必ず進むべき道は見えてきます。

マーケターは、世の中の考え方を参考にしながらも、
「自社のビジネスにとってのマーケティングとは何か」
「自分にとってのマーケティングとは何か」
を言語化し、確立していくべき存在です。

本コラムでは、当社のマーケティング定義の中から、特に重要だと考える5つの用語をピックアップしてご紹介します。


1. マーケティングとは?

― ビジネス戦略に基づき、需要と供給のバランスをコントロールする活動 ―

マーケターは、案件を「多く」創出すればよいわけではありません。

  • 会社として今は積極的に売りたくない商材がある

  • 需要はあるが、生産・供給が追いつかない

  • 営業リソースに限界がある

こうした状況を無視して案件だけを増やすと、ビジネス全体に歪みが生まれます。

一方で、需要が見込めない市場にいくらマーケティング投資をしても、成果にはつながりません。

マーケターに求められるのは、
戦略・商材・営業力・供給力・市場 を総合的に捉え、
ビジネス全体のバランスをコントロールする視点です。

「マーケティング」ではなく、「ビジネス」 という視点で物事を見る。
これが、マーケターにとって最も重要な姿勢だと考えています。


2. デジタルマーケティングとは?

― ビジネスに必要な情報を見極め、データ化し、戦略に基づき需要と供給をコントロールする活動 ―

当社では、マーケティングの定義に
「ビジネスに必要な情報を見極め、データ化する」
という要素を加えています。

デジタルマーケティングとは、単にWebやツールを使うことではありません。
「デジタル=人工的につくり出せるもの」である点が本質です。

現在活用されているデータは、

  • 名刺

  • Webアクセス

  • メール反応

などに限られがちです。

しかし本来は、

  • 対面商談の内容

  • 紙のアンケート

  • DMに付与したQRの反応

  • CSへの問い合わせ

  • 営業の通話内容

  • 製品へのフィードバック

など、まだデータ化されていない情報 も数多く存在します。

今あるデータだけで戦うのではなく、
武器や引き出しを増やすことで、ビジネスの可能性を広げる。
それがデジタルマーケティングの醍醐味です。


3. ナーチャリングとは?

― お客様のゴール実現に向け、尽くし、改善し続ける活動 ―

ナーチャリングは一般に「育成」「教育」と訳されます。
しかしこの言葉には、どこか上下関係を感じさせる違和感があります。

親が子どもに何かを伝えるとき、
一方的に難しい言葉で説明しても伝わりません。
相手の反応を見て、伝え方を変え、工夫し、改善します。

ナーチャリングも同じです。

  • こちらが与えた情報に対する反応を見る

  • 反応に応じて、内容や伝え方を変える

  • 相手の理解や状況に合わせて最適化する

この「尽くす姿勢」と「改善の繰り返し」こそが、ナーチャリングの本質だと考えています。


4. アカウントベースドマーケティング(ABM)とは?

― 理想的な顧客像を追究し、戦略に基づき顧客のゴール達成を継続的に支援する活動 ―

ABMにおいて最も重要なのは、
「理想的な顧客像とは何か」を明確にし、共通認識にすること です。

可視化できないものは、実行も評価もできません。
そして可視化するためには「理由」が必要であり、その理由を支えるのがデータです。

ABMが先行するアメリカでは、理想的な顧客像を
ICP(Ideal Customer Profile)
と呼び、次のようなデータを組み合わせて導き出します。

  • Technographic data(技術データ)

  • Firmographic data(企業データ)

  • Intent data(意図・目的データ)

広大な国土を持つアメリカでは、訪問コストが高く、
「誰に向き合うか」を徹底的に定義する必要性 がABMを発展させました。

ABMとは、単なる大企業狙いの手法ではなく、
限られたリソースを、最も価値のある顧客に集中させる考え方 なのです。


5. データドリブンマーケティング(DDM)とは?

― データのインからアウトまでを、戦略に組み込んだマーケティング活動 ―

データドリブンマーケティングは、
「データを可視化すること」「分析すること」だけで語られがちです。

しかし重要なのは、
どんなデータを、どんな目的で、どう使うのか
を最初から戦略に組み込むことです。

  • イン:どんなデータを、どんなルールで蓄積するのか

  • アウト:どこで、誰が、どう活用するのか

データありきで考えるビジネスは、
用意されたパズルにピースを当てはめるだけで、発想に限界があります。

本来あるべき姿は、
使い方から逆算してデータを設計し、汎用性と連携性を持たせること。

そこにこそ、データドリブンの本当の価値があります。


おわりに

今回は、当社のマーケティング定義の中から5つの用語を紹介しました。

マーケティングに「唯一の正解」はありません。
だからこそ、自社の文脈で定義し、問い続けることが重要です。

本コラムが、みなさまのマーケティングを考える一助になれば幸いです。


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「実効性」と「実行性」をコンセプトに、データの蓄積・計測・可視化の視点で、戦略と実装を一緒に作り上げます。

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