コンバージョン率(CVR)を改善したい企業向けに、具体的で、実行しやすく、短期で効果が出やすい「入力フォーム改善(EFO)」の要点を7つに整理しました。
※本記事は「問い合わせ数を最大化したい」場合を想定しています。
確度重視で意図的に入力項目を増やしている(例:営業リソース制限、審査制など)場合は、改善の方向性が異なる点をご理解ください。
以下は「該当が多いほど離脱が起きやすい」典型項目です。
まずは自社フォームをチェックしてみてください。
☐ SSL(https)対応されている
☐ 他ページとデザインが統一されている
☐ 問い合わせ後の対応方針が明記されている(何営業日以内/届かない場合など)
☐ 項目数が多い印象を与える
☐ ファーストビュー内に収まっていない
☐ 途中で項目が増える(動的フォームが多段に変化する)
☐ 入力しにくい順番になっている
☐ 「必須/任意」が分かりづらい
☐ 文字種(全角/半角)をユーザーに強制している
☐ 郵便番号/電話番号をハイフンで分割している
☐ 戻ると入力内容が消える
☐ ボタン押下で一括エラーチェックしている
☐ 次ページでエラーを出す(画面遷移後にエラー)
☐ エラーを一箇所にまとめて表示している
☐ 修正方法が分からないエラーメッセージになっている
☐ メール再入力がコピペ可で形骸化している
☐ 入力例がない/不足している
☐ フォーム内に電話・チャット等の別導線を置いている
☐ フォーム内のリンクが多い(離脱を誘発)
該当がある場合、理由がない限り改善の優先候補です。
ここからは、効果が出やすい順に「改善ポイント」と「具体策」を整理します。
ポイント:フォーム目的と関係の薄い項目は削る(または後工程へ)
例:以下が“最初から”並んでいると、離脱が増えやすいです。
どこで当社を知りましたか
従業員数/導入予定時期/予算
立場(役職)
詳細アンケート
これらが必ずNGという意味ではありません。重要なのは 「フォームの種類に合うか」「取得タイミングが適切か」 です。
実務の目安
お問い合わせ/見積依頼:アンケート項目は最小限(まずは接点を取る)
資料請求/トライアル:価値と引き換えに質問が成立しやすい
(ただし“提供価値が弱いのに質問が多い”は逆効果)
ポイント:ユーザーに作業をさせない。自動補完できるものは補完する
よくあるミスが「郵便番号」「電話番号」を分割するUIです。
項目数が多く見える(第一印象が悪化)
カーソル移動が増え、入力負荷が上がる
また「半角で入力してください」「全角で入力してください」も、ユーザーに変換作業を押し付ける設計です。
実務の目安
郵便番号・電話番号は原則1フィールド
文字種はシステム側で吸収(自動変換/許容)
直前ページで選ばれた製品・用途はフォームに自動反映
やむを得ず分割する場合は入力桁で自動遷移(例:3桁入力→次へ)
(法人フォームなら「会社名入力→法人情報を補完」する仕組みを検討すると効果が出やすいです)
ポイント:ユーザーの“やりたいこと”を先に完了させる
最初に「会社名」「どこで知ったか」を入れさせると、
目的入力に辿り着く前に熱量が下がり離脱しやすくなります。
推奨の並び(例)
お問い合わせ内容(目的)
氏名
メールアドレス
会社名(法人)
電話番号
住所(必要な場合のみ)
ポイント:入力例を入れると、入力の“迷い時間”が減る
placeholder(例:company@example.com)
入力欄の近くに補足(例:番地・建物名まで)
※placeholderは入力開始で消えるため、必要ならラベル付近にも例を置きます。
ポイント:電話/チャット/別ページへのリンクは原則置かない
フォーム内で電話番号やチャット導線が目に入ると、
「そっちの方が早いかも」と気が散って離脱を誘発します。
またチャネルが分かれると、後から分析・資産化しにくくなることもあります。
実務の目安
電話/チャット導線は「フォーム到達前」に配置
フォーム内リンクは最小限(特に外部遷移は避ける)
ポイント:突然“別サイト感”が出ると離脱が増える
外部ツールのフォームでデザインが浮いたり、ドメインが変わると、
ユーザーは無意識に不安を感じます。
実務の目安
自社ページと同じトーンのデザイン
SSL/プライバシー文言/利用目的を明確に
動的フォームを多段に増やしすぎない
長い場合は「残り◯項目」など進捗を出す
ポイント:最後にまとめて怒られる設計は離脱の原因
最も離脱を生むのは、
「送信ボタン→画面が真っ赤→どこ直すか分からない」パターンです。
推奨
入力完了タイミングで項目単位にチェック
その場でOK/NGを表示
NGの場合は「何がダメで、どう直すか」を明示
エラーは項目の近くに出す(一覧だけにしない)
次ページでエラー
ボタン押下で一括エラー
1箇所にまとめてエラー表示
モーダルでエラー(閉じたら消える)
「入力が正しくありません」など曖昧な文言
入力フォーム改善(EFO)は、施策の中でも最短で成果が出やすい領域です。
特に以下は即効性が高いので、優先して見直してください。
不要項目の削除/後工程へ移動
自動補完で入力負荷を減らす
目的→個人情報の順で項目設計
その場で分かるエラー設計
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